​死ぬ気はなかった

作・演出 小林弘幸
2019年4月24日(水)〜28日(日)
​@小劇場 楽園

Story

総務部のミカちゃんは退屈だった。

 

朝起きて、出勤をして、職員の勤怠管理とか、書類の整理とか、社内行事の段取りを考えたりして、時間が来たら家に帰って、一人になったら、ようやくホーッとため息をついて、シャワーを浴びて寝る。

 

毎日これの繰り返し。明日も、明後日も、来年も、ずっと。

 

こういうことを考えている時、ミカちゃんは、ちょっとだけ自分が嫌いになる。

 

そういうセンチメンタルな夜には、星空を眺めて、遠い宇宙に思いを馳せてみる。

すると、スーッと気持ちが軽くなって、明日も頑張ってみるか、という気持ちになる。

 

最近、そんなミカちゃんが心を傷めていることがある。

ミカちゃんの働く宇宙開発センターの偉い人たちが、この星に不時着したエイリアンを解剖するという残酷な実験を行うから予定があるからだ。

 

みんな、何処となく罪悪感を感じている。

罪悪感を感じはするが、みんな、何処となく他人事で、お祭り気分だ。

 

その時、突然サイレンが鳴り響く。

 

エイリアンが、脱走したらしい。

ミカちゃんは、しめた!と思った。

だからミカちゃんは、そのエイリアンを手助けすることにしたのだった。

 

これは、どこかの星の、どこかの町の、どこかの施設で起こってしまった、普通の女の、不思議な話

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